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自罰的な半数思考

三島由紀夫が「自己批判は非生産的だからやめたんです」 と言っていて、心にしみた。 自己批判と自罰的な反芻を私は良くやるが、やるべきことは失敗から教訓を学ぶことで、思い出すのはその教訓だけでよいのだ。

一度止まって、考えてみること。問題と、対策と、自分の本来のゴールからそれていないかということを把握する。 そして、やるべきことをやる。たったこれだけであるのに、自己批判を始めると、過去にあった自分の失敗、情けないこと、嫌なことを思い出して、いやな気持ちに浸りはじめてしまう。これは、なんの意味もないことだ。なんでこんなからっぽなことをいちいちしてしまうんだろう。 まずは自分のことを見直して、再定義し、リストを作る。 リストはなるべく細かくし、手をつけやすくすること。そしてやっていくうちに、そのリストのどこがダメだったのかがわかる。自分を責めるのではなく、リストの項目を責めればよいだけになる。どこまでも、前にすすむために、意味のあることをやるようにする。

自分の感情を細かく分解することはうつ病にも効果的である。 自分は悲しんでいるのか、怒っているのか、それは自分自身に対してか、相手に対してか。 種類を分解して、メタ認知をしていくようにする。感情のコントロールも、行動の自己コントロール能力も上げていくために。 筋トレや勉強と同じで、自己コントロール能力も、メタ認知も一朝一夕では身につかないものなんだな。 大変だね